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雄正工業の職種の軸となる「手元職」「アースドリルオペレーター職」「現場代理人職」、
それぞれの役割や育成と研修の方針についてご紹介します。

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手元職

手元職の役割

アースドリル掘削機という重機は杭孔を掘削したり、資材の荷吊りをしたりすることができますが、重機だけでは作業できません。
杭孔を掘削する時にドリリングバケットと呼ばれる掘削機材から土を排土したり(ピン切りと呼ばれます)、掘削中の孔が崩れないように安定液と呼ばれる水を使いますが、それを管理したり(プラントマンと呼ばれます)、荷吊りするときに玉掛をしたり、使用する資機材をメンテナンスしたり、多岐にわたる仕事をします。
現場を動き回り、力仕事が多いですが、色々な技術を身に付け、活かすことができます。

育成と研修

必要な資格は多岐にわたりますが、入社後すぐに必須の資格である玉掛技能講習、フルハーネス特別教育を受講してもらいます。そのあと現場作業に慣れてもらいながら、徐々にガス溶接やアーク溶接等の資格を取得してもらいます。
現場作業を仕切れる位の経験や知識、技能を修得したら、職長教育を受けてもらいます。
資格取得にかかる費用は会社が負担します。

  1. STEP1

    講義形式の講習

    経験の有無を問わず、全てのスタッフに現場での安全に関する研修を受講していただきます。これは事故を未然に防ぐための大切な講習です。また、未経験者に対しては、安全対策だけでなく、杭工事における基礎的な知識、例えば重要な施工手順や業界特有の専門用語についても、しっかりと学んでいただきます。

  2. STEP2

    まずは現場で必要とされる
    資格を取得します

    玉掛け技能講習
    クレーンで荷をつる際、荷を吊り上げるためのワイヤロープなどの用具の準備から、荷掛けする作業、荷外しする作業までの一連の作業を行える資格。
    ガス溶接技能講習
    可燃性のアセチレンガス、LPガスなどと酸素を用い、金属を高温にして接合する技術。同様のガスを用いて金属の溶断も行なえる資格。
    アーク溶接等の業務
    アーク溶接機を用いて電気エネルギーを空気中の放電現象(アーク放電)に変え、発生する熱で金属の溶接を行なえる資格。
  3. STEP3

    実務スタート

    いよいよ現場へ。その時に行っている基礎杭工事現場に配属され、アースドリルオペレーターの先輩の補助をメインに業務を行います。各現場の工事期間はおおよそ1カ月半が目安で、一つの現場が終わるとまた次の現場へ配属されて、マンションや物流センター、工場や病院など様々な用途の建物を支える杭の施工経験を積んでいきます。

アースドリル
オペレーター職

アースドリルオペレーター職の役割

アースドリル掘削機という重機を運転し、杭孔掘削や荷吊り等の作業を行います。現場作業をする人達の中では花形の職ですが、ちょっとした不注意で大きな事故を起こすこともありえるので、誰でもすぐにできるといった職ではありません。(事故が起きた場合の責任を負うという観点で)責任重大で、まっすぐな杭孔を掘削する事は高い技術と経験が必要になりますが、その分この職についている人達は誇りを持って仕事に取り組んでいます。

育成と研修

手元職で経験を積んで、現場の動きを理解、コントロールできるようになり、広い視野で現場を見ることができるようにならないと任せられません。手元職として一人前と判断した時に、車両系建設機械(整地用、基礎工事用)の技能講習を受講してもらい、移動式クレーン免許取得に挑戦してもらいます。資格を取得した時には、現場で先輩に教えてもらいながら経験を積んでもらいます。

現場代理人職

現場代理人職の役割

現場の安全や、杭の品質の管理、現場全体の動きをコントロールする、現場の管理者です。特に杭工事は”基礎施工士”という資格を有した人が現場で管理しないといけないルールになっているので、この人がいないと会社は成り立ちません。(手元やオペレーターは下請に頼むことができますが、基礎施工士は基本的には自社の人間でないといけません。)経験や技術はもちろんのこと、元請の人達との打ち合わせや作業員との意思疎通など、コミュニケーション能力も必要になってきます。地中に埋まり、見ることの出来ない杭の品質を管理するため、非常に難しい職ですが、会社の看板となる人達なので、皆誇りをもって仕事をしています。

育成と研修

基礎施工士の資格が必須となります。基礎施工士の試験を受けるためには、受験資格を満たす経験年数(学歴によって年数は異なります)が必要になるため、それまでは手元職または基礎施工士補佐として経験を積んでもらう事になります。基礎施工士の資格を取得することができたら、先輩に教えてもらいながら経験を積んでもらい、いずれは一人で現場を管理してもらいます。

事務職

事務職の役割

事務職は、受注した案件の事前段階として現場の施工計画書を作成します。この計画書が、現場作業を円滑に進めるための鍵となります。機械や人、物の手配を整理し、それを基に作業が計画通り進行できるか確認します。しかし、現場では想定外のトラブルが発生することも考慮し、その対処方法を策定するのも私たちの仕事です。私たちの主な役割は、計画の正確な実行とトラブル時の迅速な対応を確保することです。

育成と研修

昨今の建設業界では、経験者が望まれるものの、未経験者の増加と人材不足の現状が深刻になっています。この背景を考慮し、我が社は資格、例えば「基礎施工士」などの資格取得を奨励しています。この資格は施工管理に不可欠で、5年ごとの更新が求められるものです。資格取得を通じて、未経験者でも現場の知識とスキルを習得することが可能となります。また、現場の経験が、新入社員の育成や研修の内容を充実させ、実践的な知識を伝える役割も担っています。これにより、次世代の人材の育成と業界の持続的な発展を目指しています。